-45さん率いるゴシックミュージックサークル・D'va;;;;;;;;;;4の1stオリジナルCD。初出はC66。HPで全曲フルダウンロードできます。

C70以降の「クロユリ」以降はひたすら妖美なゴシックばかりですが、この「アネモネ」の頃はO-SEさんやsieさんとゴシック方面ではない人達も参加しており、今よりジャンル幅が広いです。基本的にはクラブサウンド方面。
-45さんはゴアトランスとゴシックを合体させた音の洪水を、LUNEさんはバリバリのゴシックを、sieさんは音を細かく切ったクリックサウンドを、O-SEさは温かみと浮遊感と泣きをいっしょくたにしたジャンル分け出来ない曲を、と各自の個性をいかんなく発揮しています。
どの曲もレベルが高い。良曲ばかりです！ �@�G�Jは-45さんによるゴシック/チャント＋ゴア/トランス。クワイアとオルガンを多用。全てを闇で覆いつくすような圧倒的な音世界は素晴らしいの一言。トランス色の強い�Jが特にお気に入り。

�B�F�HはLUNEさんによるゴシックサウンド。-45さんより純粋にゴシックしてる。
�Bはリズムレス、�Fはロック要素有り、�Hはブレイクビーツ要素有り。
変拍子を駆使した怪しい曲調は吸血鬼の館をイメージさせます。聴いてると良い意味で落ち込む。

�Cはsieさんによるクリックハウス（細切れにした音を使ったハウス）。音選びのセンスが良いです。変則的だけどノレる。
�Dもおなじくsieさん。どこか怪しい感じのするディープハウスです。笛と女性の歌声が心地よい。ラストのスキャットも耳に残ります。

残りはO-SEさんの曲。
�Aはこのアルバムで唯一ポジティブにノリノリな曲。O-SEさんにしては珍しい、はっちゃけたトライバルテクノです。中盤から入ってくるやかましい猿の声がナイス。
�E名BMS「シェルターキッズ」を収録。BMSからほとんど変更は無いと思います。温かみのあるシンセによる泣きのメロディは何回聴いても良い！ただ、この曲は映像とreadmeが組み合わさって真の良さがわかるので、BMSを未プレイの人はぜひ遊んでみることをオススメします。
�I前半は暗い森の中を歩いているような心細い曲調。中盤からはチェロベースや木琴など優しい音を使った温かい曲調へとシフト。5分と長めですが、ダレることなく最後まで集中して聴きたい曲です。ラストのピアノが印象に残る。

みんな魅力的な曲を作っているわけですが、あえて今作のMVPを選ぶとしたらO-SEさん。不思議な温かさのある曲はこの人にしか出せない音でしょう。
捨て曲無しのバラエティに富んだ良盤。
ゴシック好きやクリックハウス好きはもちろん、そんなの関係無しに色々な人に聴いてもらいたいCDです。インストがOKなら何かしら感じるものがあるのではないでしょうか。
興味を持ったらHPへゴー！