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D14
サークル Diverse System
元ネタ 音ゲー
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Konamiの音ゲーアレンジ。2枚組。やっぱブックレットに各曲ごとコメントがあるのは嬉しい。

毎回diverseのCDはジャケが黒基準だとコアな曲多し、白基準だと清潔感あふれる曲多し、右寄りなデザインだと傾いたアレンジ多し、といった感じでジャケがそのまま内容を表している気がします。
で、ピンク/紫が基準のジャケである今作は煌びやかなイメージ。綺麗めトランスが多い。実際のところトランスはそんなに多くない気もするけど、アンダーグラウンド臭がせず、透き通ったシンセサウンドが多いからそう思うのかも。
アゲアゲな曲、リズム重視の曲は少なく、ミドルテンポで着実に攻める曲が多い。
もちろん曲はクオリティ高いのが揃ってる。ちょこちょこ良い曲はある。ただ各アレンジャーの個性は抑えめな気がします。普段よりは自分路線に尖っていない人が多い。その分、アルバム全体の統一感は高いですが、全体のインパクトは薄くなってるかもしれません。


disc1

@EarBreakerさんによる「G2」アレンジ。EBさん久しぶりの一番手。女性ボーカルをフューチャーしたもろThe Qemists系のロッキンなドラムン。暴れるシンセ、タイトなリズム、彩るサンプリング。むちゃくちゃかっけー!初っ端からブッ飛ばされるこの感覚はDSO#2に似てるなぁ。
A「AA」アレンジ。エレクトロな音使いのフレーズがベースにあるトランス。原曲はあまり好きじゃないんだけどこのアレンジは気に入った。ギラギラしてるのが良いです。7鍵盤フルに使った譜面が頭に浮かぶ。
C「Deep Clear Eyes」アレンジ。原曲のクールで綺麗な部分をそのままに4つ打ちに生まれ変わってます。1:52に一瞬入る溜めが大好き。原曲好きならここは悶絶もの!
E「tripping contact」を落ち着いたトランスアレンジに。少し地味な気もするがこれはこれで面白い。
FAtomicさんによる「lower world」アレンジ。お得意の汚いテクノ(褒め言葉)。声ネタでがんがんアゲていく。たまらんなぁ。
Ghammerさんによる「3y3s」アレンジ。ブンブンサテライトっぽい切り刻みブレイクビーツのクールなビッグビートに。ピピピピという電子音が充満したテクノロジカルなアレンジ。やはりブレイクビーツが聴きどころです。
Hsiromaruさんによる「klungkung 1655」のシュランツアレンジ。ガムランに絡むノイジービート。攻撃的で好き。
J「THE FALL」のアレンジ。原曲のリピートフレーズをそのままに拡張アレンジ。グルーヴィーなベースがイカす!アナウンサー/インストラクター風の喋り声がトラックにぴったりはまってて変なトリップ感を与えています。今作のお気に入りアレンジの一つ。
K「era」をエスニック風にアレンジ。本当に悲しいメロディだよなぁ、この曲。
Lbさんによる「TripMachine」アレンジ。強烈なベースが効いてる隙間だらけの灰色エレクロトニカにbさんのボーカルが絡む。相変わらず深いです。ダークサイドにトリップできる。正統派に盛り上がらないところがTripMachineらしいというか。


disc2

@「Be quiet」をBPMアップ、音数アップでよりうるさくアレンジ。静かにする気無いな、コイツ。ただ音圧は下がっているのではっちゃけた感じはしない。澄んだシンセも登場。
ARANDO:さんによる「on the break」アレンジ。勢いのある声ネタ、明るいシンセ、動きのあるリズムとノリの良い楽曲。ただアホみたいにハイテンションというわけではなく、どこかクールな部分がある。「押し」と「引き」の切り替えが素晴らしく、体を揺さぶられます。グネグネしたベースもたまんねぇ。このアレンジ大好き。
Dstaさんによる「on the bounce」アレンジ。ボコーダーボーカル使いまくりのロック。相変わらず音作りがうまい。サビのギターとドラムの絡みがカッコいいっす。
F「Attitude」がまさかの生演奏のジャズポップスに。面白い!……けどさすがにメロディが生かしきれてない気もするなぁ。ちょっと強引に聴こえます。
GYamajetさんによる「EMPRESS MARCH」アレンジ。みろむぅさんを呼んでボーカル曲に。ハウス、ディスコ、ラウンジらへんをミックスした明るい曲調。とにかく楽しげなアレンジ/歌で聴いてて幸せになります。メロディ良し、ノリ良し、味付け良しの文句の突けどころが無い。ラストの「パラパッパー♪」なんて幸せすぎて泣きそうになります。今作で一番好きなアレンジ。つーかOP曲ってこんなに良い曲だったのね。
K「MENDES」が完全にsasakure.uk色に。暖かい音で奏でられる雄大なアレンジ。「MENDESの変拍子もsasakureさんの手にかかるとこうなるのかぁ」と両者のファンに興味深いアレンジになっています。叩いてない分取っつき難さが増した気が。そこがまた癖になる。
Lnaotyu-さん+bさんによる「fly away」のピアノとボーカルオンリーのしっとりアレンジ。「D12」に収録されていた同曲アレンジのアコースティック版です。綺麗なメロディが心に染みるムーディーな一曲。この曲をラストに持ってきた意味を考えるとクルものがあります。しっとり系としては最高の終わり方。

安定したクオリティの音ゲーアレンジCD。
改めて曲ごとに取り上げてみると良い曲が多いのに気付きました。
CD全体では、煌びやか路線で曲多いからには途中でダレやすいのは仕方がないのかなぁとも思います。
ただ最近のdiverseは半年後ぐらいに本当の良さがわかる超スルメが多いのでまだまだ油断できない。

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