ALRの夏の新作東方アレンジ。今回はフルボーカルアルバムです。
ジャケットが特殊でどこかを破くか切るかしないとCDが取り出せない……。

フルボーカルでもやっていることは普段とは大きく変わりません。最近のエレクトロショックに影響を受けたトランスサウンドが展開されています。
ボーカルが入る事で過去作にあった単調さ、印象の弱さは幾分か解消されています。
音作りは相変わらずきっちりしているし、ボーカルも上手い人達ばかり……なんですが、意外性のあるアレンジがないのが残念。minoshimaさん+東方+ボーカルの組み合わせから予想できるモノ。それ以上でも以下でもないというのが正直な印象です。もっとパンチ力のある曲が欲しい。
「Lovelight」の『Bad apple』やKEYアレンジのボーカル曲に匹敵するようなキラーチューンはありません。
全体的にのっぺりとした感触で絶賛とはいきませんでした。
クオリティは半端無く高いんですけどね。

�B「少女綺想曲」の4分打ちアレンジ。エフェクトの効いたボーカルが良い味出してる。今作で一番ボーカルラインが耳に残ります。
�COnokenさんも参加している「神社」（怪奇談）のアレンジ。モロにOnoken節です。自分にはちょっとゆったりしすぎかも。
�D「明治十七年の〜」のギターが絡んだクールなアレンジ。なかなか。

うーん、良くも悪くもいつも通りかな。良く言えば完成されている。きつく言えば無難。
ALR好きなら買いだと思いますが、自分はどうしても聴き終わった後にしこりが残る。