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Domino
サークル Grunemusik
元ネタ オリジナル
nankado.png(10469 byte)

ボカロ使用曲中心のアンビエント、ダブ、ドローン、ノイズといった実験的なサウンドのアルバム。
現在はJamendoでアルバムまるごとフリー公開されてます ⇒ http://www.jamendo.com/en/album/67584 ボカロというツールが中心にはあるんだけど「歌い手」としてのボカロでなく「楽器」としてのボカロの色合いが強い。現代のポピュラー音楽から外れた声の使い方は、太古から存在した「祝詞」をサンプリングしてきたような呪術的な聴き心地もあります。

ボカロがシンセと同様に、CDの中で空間を形作っていく機能を持っているのが他のボカロサークルとは違ってて面白い!
私には維新派のような演劇に通じる声の刻み方とも受け取れました。

ミニマルな曲構成を持ちながらボカロは規律を無視して自由に歌ってる。
繰り返すけど繰り返さない。ループに次々と手を入れていく即興演奏みたいな空気もあるかな? と、ここまで読むと玄人好みな印象を受けるかもしれませんが、次々と出てくる異なったアプローチと微量のポップネスによりけっこう聴きやすい一枚となってます。
nankadoさんはアプローチは独特だけど、純粋に良いフレーズを書く人でもあります。

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@スペーシーなミニマル風ループに宇宙語のようなボカロが乗る。ループの音色が優しくて落ち着く〜。

Aボカロの伸び伸びとしたコーラスでゆったり……と思ったら急に異物が流し込まれたようにインダストリアルなSE/デジタルパーカッションが入ってくる。しだいにSEの比重が大きくなり混沌としてくるもすぐにコーラスが戻ってきてホッとする。良い意味で「引っかかる」音使いが好み。今作で一番好きな曲です。

Bダブ・レゲェな曲。シンセベースが左右で2つ鳴ってるけど全然ケンカしてない。ベースがヌメヌメと動くからキープしてるのは中音域のピアノ。そのうえを跳ねるようにメロディを紡ぐルカ。面白い。

C前曲路線をよりポップに。わざと(?)音的に分離させたリズムなど原色の強いモノを強引に混ぜあわせた感じ。どことなくポップアートの世界か?なんだか気になる曲です。ちなみに前曲とベースラインが一緒らしいです。テンポがアップしてるから印象がかなり違います。ほぉー、面白い。

E効果音サークル・Soundbasketさんの『使いにくい効果音集:マウス』の素材を使ってノイズ・ミュージックにしちゃった問題曲。元を持ってないからどれだけ音を弄ってるかなどはわからないけれど、これがなかなか耳に馴染む良い雑音が揃ってます。かゆいところに手が届かない。それが気持ちいい。

F前曲の流れを組んでドローン・ノイズ。風のようなシンセがどんどんと勢いを増し、いつのまにか宇宙空間へ放り出されたような気分になります。思わず飛ばされないように「どこかに捕まりたい」と心理的に動かされる曲。

HDJ HaranagaさんがCをリミックス。低音を弱めてドリーミーに料理。

Iマニアックな流れのままドローン・アンビエントで締め。温かみのあるルカのドローンが捻れるように徐々に変調していきダークなムードに。暗い穴を落ちていくような感覚はハマると気持ちいい点点。

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気持ちいい音がいっぱい詰まったアンビエント/ダブ系のCD。

全体の雰囲気は過去作品に比べてスペーシー。無形のモノが飛び交い、聴き手を包んでくれる感覚。
過去作では踏み込まなかった「セカイ」まで潜っていく音に身を委ねてるとじわじわとトリップしてきます。

なかなか気持ちの良い一枚。

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