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ドリームスペル
サークル しろかがみ
元ネタ オリジナル

エレクトロニカ系のオリジナル・ミニアルバム。ボーカルに深水チエさんが参加。

浸れるエレクトロニカ。空気を作り出す最低限の音数だけで構成されており、白昼夢のような心地よさがあります。

このサークルの特徴であるムビラ(※オルゴールの中身を大きくしたのを手で弾くような民族楽器)を使ったウワモノは電子的なシンセとはまた違った味を出しています。
とはいえ「ムビラ」という意外性だけの作品ではなく純粋にエレクトロニカとしてのクオリティが高い。むしろムビラを前に出すような使い方はほとんどされず、自然に楽曲へと溶け込ませています。

深見チエさんの、時に幼く、時に妖美に聞こえる歌声もサウンドにうまく溶け込んでます。キャッチーとまではいかなくともこの手のサウンドにしてはそこそこに聴きやすいメロディなのが嬉しいです。
またリズム面も、ノンビートでその場で漂うのでは無く、ゆっくりながら確実に前へと進んでいくのを感じられるのが私好み。

@短いイントロトラック。最初のノイズからループフレーズへの流れが気持ちいい。

Bパンの効いたムビラが印象的なインストトラック。他の曲と同様にドリーミーだけどちょい跳ね気味のリズムが個性的。全体的にトリッピーなフレーズに溢れていて聴けば聴くほど癖になる。

C和製ニカらしい陰のメロディにハマるボーカル曲。幻想的なチエさんの『ha-♪』に浸れる。もうもうと部屋に充満していく煙のよう。自分で言っててどういうシチュエーションなのかよくわかりません Dトライバル要素の入ったニカ。鳥のさえずり、ムビラ、そして適度なノイズ。この曲のみリズムがかなり重視されておりドラムパターンが凝ってる。ウワモノもこの曲が一番気に入りました。今作のイチオシ。やっぱ自分はリズム音楽が好きだなぁ。

霧の掛かった限りなく白に近い灰色の世界をさ迷うような浸り系ニカ。
かなり深い作品にも関わらず取っつきやすく、ここ最近のニカ系の中ではなかなか好印象な一枚です。ただ浸るだけじゃないのが良い。

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