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「巨大建築物の廃墟」がコンセプトのコンピレーションCD。前作もかなりレベルの高いCDでしたが今回も同等かそれ以上の出来。
コンセプトがコンセプトなんで暗い曲、エレクトロニカ風の曲が多いです。
@はashaさんの高速アートコア。電子音使いまくりなのに相変わらず大自然を感じさせるサウンド。過去に栄えたメトロポリスってなイメージかな。
Aはfenさんのノイズ気味のシンプルなシンセにブレイクビーツが絡む曲。映像ついたらトリップできそう。
Bはyuki uenoさんの不協和音にノイズが入り乱れたエレクトロニカ。カオスな中、キュートなフレーズが入ったかと思うとまたカオスに戻る怖い曲。
Cはシロマルさんによる高速テクノ。ここのところ不調だったシロマルさんですがこの曲はヒット。持ち味の低音と独特のリズム音で疾走感あるテクノが体験できます。中盤の左右に揺れるドラムが面白い。
Dはnixxさんの硬派なハードテクノ。音の作りこみがすごい。低音を強めて聴くとバスドラが脳にくる。
Eはequalさんによる8分のエレクトロニカ。最初はヒップホップ調ですが2分当たりからは音合わせをしているかのようなストリングのバックに足音、不安定なピアノ、SE、がなり約6分間続けます。まだ6トラック目なのにこの曲のせいでアルバムの勢いが止まってしまう。こういった曲はもう少しラストに配置した方が流れがいいんじゃないかな?曲の出してるムードは好きなんだけど。
FHKはfuqugiさんのポストロック。今作はこの人の曲が一番好き。轟音の無いmogwaiiと言えばいいか。落ち着くのにハイになっていく(なんだそりゃ
Gはantihoneyさんのウィスパーボーカル入りのドリーミーなアンビエント/チルアウト。良い声してるなぁ。夢の世界に誘い込まれそう。
Iはyukiuenoさんのジャズが少し入ったアンビエント。ウッドベースが渋い。
Jはyamajetさんによる木琴が印象的なアンビエント。途中からノイズがかった高速ブレイクビーツが入ってくるので氏のa.k.a.curtain〜を発展させたような感じです。お気に入りの曲。
Lはharu ayanaさんのボーカル入りエレクトロニカ/アンビエント。流れ的に久しぶりにまともなメロディがある曲です。音選びがうまく、トランスできる曲。
Mのxarveさんのキレイなシンセが響き渡るアンビエントで終わり。
コンセプトをうまく表現した曲が集まっており質も高いです。BGMにするより集中しながらイメージを膨らませて聴くと面白いです。
かなり良いCDなのでエレクトロニカ/アンビエント系が嫌いでないかぎり気に入ると思います。
■おまけ■frogtone / xacla
上記CDと一緒についてきたxacla(fen)さんのミニアルバム。
いわゆる同人トランスというよりクラブ寄りの音。全曲クオリティが高いです。
一番気に入ったのは鍵っ子が大好きなflammingjuneのリミックス。ラストのシンセがカッコイイ。
でもアルバム全体で見るとコレといった個性もないので少し物足りないかな。
まぁ、タダでこれだけのモノを配るのはすごい。
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