オリジナル・ボーカルの4曲入りミニアルバム。 女性なのにボーカル、作詩/作曲、アレンジまで全てこなしているのは珍しい。しかもこの作風。
未来の巨大都市をコンセプトにした電子音満載のフューチャリスティックな曲調。
がっしりした反復ビートにSEが飛び交うマニア好みのアレンジですが、ボーカルはポップ。
同人音楽からシンセポップ/エレポップに歩み寄ったと言えるようなサウンドです。
聴いててうっとりとしてしまうほど素晴らしい音選びのセンス。温かいような、哀しいような音使いにハマりました。曲のメインはボーカルより哀愁あるシンセだと言っても過言では無い。
反復やSEを多用したマニアに受けそうなアレンジとボーカルの適度なポップ感が混ざり合って絶妙な化学反応を起してる。 捨て曲無しの良盤です。
@オリエンタルなムードのシンセポップ。和と電子音の融合が面白い。ボーカル、アレンジともに優雅。浸れる。ゆったりした中、小技が時折入るリズムワークが好きです。
A4つ打ちにトランス系のシンセリフ主体の曲。ほとんどフューチャーポップの領域。ちょいメロディが弱いか。アルバム内では印象が薄い。
B執拗に繰り返されるハンマービートにエレポップな歌声がのっかる(私的)今作のハイライト。サビ後の「ティラリラリン♪」が最高!あそこにあのサンプリング(?)を入れてくるセンスに脱帽。2番から後ろでなってるシンセを最後にハミングするという展開もたまらない。Aメロ、サビ、アレンジ全てが好き。今年出た同人音楽でお気に入り度ナンバーワンになりそうな勢いです。
Cアップテンポのエレクトロポップ。サビはとびっきりキャッチー。希望の中にもどこか儚さを感じさせるシンセに心を揺さぶられる。
気づいたら何度もリピートしてる。
帯のキャッチコピーが「エレクトロポップとアンビエントの融合」なんで、サークル側がどれだけシンセポップやらフューチャーポップやらを意識しているかはわかりませんが、その手のサウンドが好きな人には是非聴いて欲しい一枚。文句無しに良盤!
ただメロディで勝負するタイプではないのでポップス好きがどう受け取るかは何ともいえません。
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