テクノ/エスニック/アンビエント系。西アジアの架空の民族音楽をイメージしたコンセプトアルバムです。
HPにライナーノーツあり。
コンセプトとジャケットのマッチ具合が素晴らしい。
民族音楽といってもプリミティブな情熱音楽ではありません。
人の目に付くことのない、隠れた民族が奏でる怪しいダウナー・ミュージック。ジャケットのイメージそのままです。
頼りないパーカッションに長い音を多用したサウンドはかなりマニアック。規則的なビートが無いのが民族音楽らしい人間味を感じさせます。
しかもそこにアンビエント要素まで混じってくるから摩訶不思議な音世界が出来上がってる。
不安定なリズムが苦手というのもあり、純粋に音楽として聴くと、掴みどころが無くて私の好みからは外れる。
しかし、浮世離れした民族の演奏会に迷い込んだかと錯覚してしまう表現力はかなりのもの。
ふと聴きたくなるときがあります。
酒に酔いながら聴くといいかもな。むしろドラッg(ry
気に入ったのはC。わすれなぐさというインディーズアーティストのアレンジらしい。後ろの方で鳴ってるバイオリン(?)のメロディが好き。
人間味があるのにアンビエントでドローンという独特の作風。エスニック系同人音楽は数あれど、この路線は滅多にない。
コンセプトアルバムとしては秀作。まさに音の小旅行。エニグマ並みのフィルム・ミュージック((映像が思い浮かぶ音楽とでも解釈してください))。
音楽CDとしては相当人を選ぶ。
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