少し古めの曲群からセレクトされたベスト盤。
オリジナル&アレンジです。アレンジ出展元は水月、アトラク=ナクア、東方、fate。
紙オンリーの変わったケースはデザイン的にも機能的にもナイス！

トランス系をメインにハピコア、ハウス、ジャズなどもあり。
以上のジャンル名からわかるようにクラブサウンド要素の曲調ですが、踊らせるより聴かせるタイプ。同人CDらしい曲調です。
ポジティヴな曲は良曲ばかり。キャッチーで聴きやすい。
泣きメロ系も悪くはないけど、似た作風の人達から抜き出てるってほどじゃないかなぁ。rippleさんならではの個性というのは余り無い。個人的にこの手のサウンドは若干飽き気味です。
アレンジは良い具合に原曲破壊をしてます。特に東方系はパッと聴いたら原曲がわからない。こういったアレンジは賛否両論だろうけど、マンネリ化が感じられないので私は好きです。
CD全体で見ると楽曲の方向性が散漫な気もしますがベスト盤だし仕方が無いか。

良かった曲は
�A「異質（水月）」のエピック気味トランスアレンジ。中盤からひたすら繰り返されるピアノフレーズが良い。
�B�Cアトラク＝ナクアの「Going on」と「Weeping cause」をそれぞれハウスとドラムン風にアレンジ。無難な出来でちょっと物足りないか。尖った何かが欲しい。原曲が好き＋アレンジの方向性も好みゆえに期待が大きすぎたのかも。
�D「アルティメットトゥルース（東方）」のハピコアアレンジ。良い具合に原曲破壊。声ネタが絡むところがノれる。
�Fオリジナルのハピコア。元気いっぱいのメロディがひたすらキャッチーで耳に残る。良い曲です。
�GMusic explorerに収録されてた「lights」のアレンジ。やはり良いアレンジだ。
�Iは�Fのセルフリミックス。より元気に。よりハピコアに。ひたすらポジティブに突き抜けます。今作で一番気に入った曲。

全体的に高クオリティ＆良い意味でわかりやすい。なかなか楽しめました。ポジティヴなサウンドが好きな人にオススメ。
ジャンル分けをすればクラブサウンド方面の音ですが、メロディ重視なのでメロディ主体で聴いてる人も問題なくいけると思います。