テクノ系ミニアルバム。4曲入り。
Hyper Dullの続編に当たる作品で、とってもだるい感じを目指してがんばらないようにがんばったとか。 ダウナー系のエレクトロニカ、アンビエント、70'sエレクトロポップ。 一曲目から「いつものPINGサウンドとは明らかに違うぞ」と思わされるドープな作風で驚かされました。 ほとんど生命感を感じさせないクールなサウンド群はダルいというより深い。Super Fukai。
普段の体が自然と動くテクノトラックとは違い、ズルズルと人の精神を鈍らせていくデフ・トラックスです。
研ぎ澄まされたストイックなダウナーサウンドは浸れる。 ----
@リズムは鈴のみ。しんしんと降る雪を思わせる反復チャイムと悲しげなメロディが一気に今作へと導いてくれる。一曲目からPINGにしては異質な空気です。物悲しい旋律に涙する。 Bピコピコしながらダルいクラフトワークを思わせるテクノポップ。一定フレーズを刻み続けるベースにケミカルなシンセで脳みそが蕩けそうになります。2:18の一瞬のタメがカッコ良すぎる。music non stop。 D一曲目のpt2に当たる曲。似たループにメロディですが、こちらはしっかりしたリズムがあってダブ系の曲調となっています。グワングワンなってるベースがすごく気持ち良い。 F今作の中でも正統派のミニマルテクノ。クリックのように細かいキックが良い意味で耳を刺激して快感。ウネるシンセベースと金物リズムもジワジワとテンションを上げてくれる。音数が厳選されたピアノもイイ味出してます。 GDullすぎる曲その2。奇妙なSEと不気味なシンセ、そして超もっそりしたパーカッション。ダウナードラッグにも睡眠剤にもなる問題曲。 H渋〜いエレクトロ・ダブ。ゆったりと進むビートに、しっかりと下から楽曲を支えるベース。コレが浸れて気持ち良いんだ。2:40からのメロディもすごくいい。気持ちのいいダルさという点ではこの曲が一番、かなりお気に入りです。 ---- 下へ下へと誘う室内ダウナー・打ち込みサウンド。
ストイックな音作り/音数により、全体に充満した緊迫感と深さ。今までのPINGとは一味も二味も違います。
ダルさはありますが、不思議と聴きやすさもあってダウナーな音が好きな人にはオススメ。 |