オリジナルの6曲入りミニアルバム。
唸りまくりのギター、力強いストリングス、そして感情をむき出しにして歌う紫さんのボーカルの組み合わせで昭和/和風&ゴシックな空気を作り出すロックサウンド。
曲調は前作とほぼ一緒ですが、今作は作曲担当の中島岬さんもそこそこ歌ってるという新要素があります。さすがに紫さんほどの存在感は無いけど、この人もそんじょそこらのヴォーカリスト顔負けの実力です。
ただ、歌い手が増てもそこまで前作と変わったとは感じなかったので、まだまだ中島さんの歌を生かす曲構成はあるんじゃないかなぁとも思います。
Aクワイアにギュインギュワン鳴きまくるギターが入ってきて今作の本編が幕を開ける。妖美な速弾きストリングスなどゴシカルな空気。”らしさ”を詰め込んだ自己紹介にはもってこいの一曲です。
B基本はいつも通りの曲調だけどリズムがブレイクビーツで新鮮。サビのメロが良い感じ。ラストのシャウトにしびれる。
C静と動の切り替わりがうまい。Aメロ「誰も誰も誰も〜♪」のフレーズが好き。サビ前の解放感あるメロディも良いアクセントになっています。
Dちょい昭和ジャジーなお洒落楽曲。ピアノが渋い。
Eラストも典型的なmiddle island節。ドラム&ベース、ピアノ、ギターとメインが移っていく間奏は聴きごたえがある。
日本人ならではの熱い昭和歌謡ロック/パンク。
メロディ、アレンジとも相変わらずのクオリティと熱さでファンなら安心して聴ける。ただ強烈なキラーチューンは無いかもしれません。
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