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TIME MACHINE
サークル はぐれボーカロイド音響派!
元ネタ オリジナル

なんかどうとおくできこえるデンシオン(以下:とおデン)が中心となって作られたボカロ・コンピ。

音響派と名乗っているだけあって、浮遊感、包容感のあるエレクトロニカ、ダブ寄りの楽曲群。ノンビートでは無いですが、リズムはかなり抑えたミックスとなっています。
ボカロも歌モノとしての明確なメロディのあるの使い方より、どちらかと言えばSE的な使われ方が多い。
ただガチでアッチの世界へ持っていく音響系かと言えばそうではなく、ポップス要素がこっちの世界の「引っかかり」として存在しています。ゆえに人によっては中途半端に感じるかもしれないけど、これが独自の味になっているのも確かです。

@ちょい変わり種なポップス。メインメロは普通だけど、それを支える「切れのない」ギターやシンセが独特。各楽器が融け合わず、あえて分解されているのが逆に耳に残るアレンジメントです。
Aぐるねむじーく(なんかどう)さんのソウサクカンに収録されている「Delay line」をとおデンさんがリアレンジ。両者のファンとしては嬉しい一曲!トリッピーなフレーズを生かして更に深化した楽曲となってます。電子的なハイハットと民族的な太鼓の絡みがヤバイ。イントロから夢の中へと連れていかれそう。今作で一番好きな曲です。
Bなんかどうさんの代表曲(?)「クリック・クリック」。漂うようなビートと『クリック♪クリック♪クリック♪』のフレーズが癖になる。
C前曲の原曲を作った田中サムシングさんのエレクトロニカ系曲。夕日が沈む中走る電車のような日常に潜むノスタルジーな一時を思わせる穏やかなメロが素晴らしいです。音色も本当に穏やかで心が休まる。この手の曲を作らせたら強いなぁ。
Eなんかどうさんによる歌詞の無いニカ…というよりダブ。おもちゃが行進しているようなベースに代表する可愛らしさが前に出てますが、同時にトリップ感も共存している不思議な曲。浸れる。
H「クリック・クリック」をとおデンさんがリミックス。リズムが跳ねてて動きが出た感じ。四つ打ちバスドラが入ってくる瞬間が気持ちいい。

いい意味で眠気を誘うちょいマニアックな音世界のボカロCD。
キャッチーなメロディは無いのでインパクトが薄い面もありますが、この独自なアンニュイトリップ感は気分によってはハマる。A〜Cの流れはほんと良い。

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