これはすごい作品だ…。
■あらすじ■
荒廃した都市のバラックに朋也たちは目覚める。
そこに住む人々はみな身体に何らかの器機を埋めみ、その器機にすがって生計を立てている。
都市の中央には、巨大な漆黒の塔がまるで天上への階段のようにそびえていた。
そこには楽園があると信じられている。
そこで人々は調和に満ちた生活を送っているという。
だがつぶさに実情を知るものは誰一人として存在しない。
朋也たちは様々な危険をくぐりぬけてその楽園の謎に挑む。
智代の拳が唸り、一ノ瀬の頭脳が冴えわたる。
血湧き肉躍る冒険の果てに、朋也たちの見るものは……?
(公式HPから)
葉鍵板のCLANNAD -クラナド- ネタゲー制作スレ にて顔も知らない住人数名が団結して製作した2次製作ADV。
あらすじから予想はつくと思いますが、2次製作といってもクラナド発売前に製作されたのでキャラの名前や姿以外はオリジナルといっていいでしょう。
絵や音楽は中の下ぐらいのレベルですがなんといってもシナリオがすごい。
250年後の未来に飛ばされた所から始まり、他にも開始から人によっては「は?」と思ってしまう突拍子もない設定がばんばん出てきます。その後も急に戦闘モノになったりと良くも悪くもパロSSっぽい設定が出てきます。自分はそういうのが苦手なので最初は合わないかなぁ…と思っていましたが、やってるうちに話にのめり込んで気にならなくなってた。展開の速い怒涛の展開で最後まで一気に終わらせてしまいました。後半の緊張感、展開はかなりのもの。
Kanon以降よりMOON.に近い話です。泣き系では決してないけど感動できる話。
急な設定の追加や結局解決しない問題などマイナス要素がかなりみつかるのですが、それ以上に物語としての面白さ、スケールのデカさに圧倒されました。終わった後の余韻がエヴァやAKIRAに似てたな
readmeに書いている「これは我々の魂をこめた作品です」という一節の通り、作品からぶっとばされそうなものすごい情熱が伝わってきました。
この気持ちは文章じゃ伝えられないわ。音楽で例えるならボアダムスのスーパーアー(言ってる本人よくわからない例え
クラナドのパロという考えは無くした方が楽しめると思います。
ストーリーに鬱展開が多いので万人には薦められませんが、ハマる人はハマるでしょう。特にMOON.が好きな人はプレイ必須。絶対ハマります。
やり終わったら製作スレを見る事をおすすめ。製作者さん達の生き様(?)に心打たれます。プロジェクトX出れるんじゃ?オレは3スレ目以降はクラナドのネタバレが有りそうで見てないけど作者さんによる作品の説明があるらしい。
ほんとよく完成させたな。感動をありがとうございます。
↓ネタバレ↓
・ちょい批判点になるけどストーリー的に仕方が無いとはいえ、ことみとヤった次の日に智代とヤるってのはどうよ?色男っぽく感じた。その点が一番気になったなぁ。
・タイムリープの説明が右から左に読むってわからなくてなかなか理解できなかった。文字が左から右にでるのであの図もそうした方がよかったのでは?
・弥勒の目的がイマイチわからない。渚とことみ(の精神)が世界を見守るループを作るのが目的でいいのかな?
・最後の選択肢はどっち選んだらどうなるか予想できるだけにほんとキツかった。
・train trainにはオレも似たような思い入れがあってあのシーンはかなりきた。歌詞的にtrain trainがこのゲームのテーマソングと言えるのでは?エンディングに流れたら多分泣いてたな。