文字オンリーのノベルゲーム。プレイ時間は1時間ほど。
「A STORY OF BLACK」の続編になりますが、ストーリー的には独立しています。
事故により視覚と聴覚を失った主人公。
絶望的な境遇に陥りながらも、周りに支えられることで人間の温かさを知る。
しかし、毎夜見る奇妙な夢に不安を隠せないでいた。
グラフィックを一切表示しないことで盲目を表現しているのは前作と同じ。
視覚に加えて今作は聴覚も失っており、両親も他界しているのでより過酷な境遇です。
そんな状況で兄の事を想って尽してくれる唯一生き残った肉親・妹の綾美が健気。
2日目以降の元気を取り戻してからがかわいい!
出来の良い妹と触れ合ってるだけで幸せな気分になれます。ぐへへ。
文章は非常にシンプルで、速めにクリックしてもすんなりと内容が頭に入ってくる。私好みの文体です。
聴力を失っているはずなのに音が聴こえる夢がなかなか怖い。ここらへんは上手く設定を生かしている。
と、ここまでは文句無しなんですが、肝心のオチが良くなかった。
真相が急に明かされたときは思わずポカーンとしてしまいました。
今までの伏線やらが全く生かされていないような……。
1のアレはオマケだから許せたけど、本編でコレをやられるとなぁ。
途中まで良い出来なだけに終わり方がもったいないと思ってしまうゲームでした。
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