私の中でフリゲの超超名作に位置している「B.B.ライダー((一時期公開停止してましたが再公開されてます。未プレイの人はぜひ))」の作者が作ったフリーのノベルゲーム。ダウンロードページには”短編”と書いてますが実際はかなりの”長編”です。プレイ時間は20〜25時間ほど。
平凡過ぎる日常から抜け出したいと思っている塩彦は森の中で光る”玉”を見つける。興味本位で手に取ると”玉”が身体の中に入ってきた。
ジャンルはコメディ/シリアスを行ったり来たりするバトルモノ。
システムはオーソドックスなLivemaker製。バックログが読みにくいのがちょっと困った。 しかし、視覚面でのディスアドバンテージを跳ね除けるのがシナリオ。何度も吹き出したギャグに身体の芯から熱くなるバトル。物語に引き込まれた時のパワーはすごいです。
ギャグはハイテンションすぎるところが若干人を選ぶだろうけどホモネタ、下ネタ、ロリネタ、自虐ネタ……と面白い。氏家ト全(生徒会役員共etc.)のようなこじつけネタが多い。 と、構成しているピースは文句無しに良い。もちろんキャラも良いです。(友達のいない先輩が好き)すべてがボディブロー級。それなのに全体で見ると大満足とはいえない……というのが正直な印象。全員が主人公級の見せ場を持っている。それゆえ全体的に散漫としているのかも。また後半は設定説明ゲーになってるところもあります。 あと一番はオフザケの度がすぎる。「コチョコチョ」「やめて〜」みたいなやり取りが30クリックぐらいあるとさすがにダレてき集中力が切れる。ゆえについブラウザを開いてネットサーフィンをし始めたりとなかなかゲームが進まなかったです。チビチビやってたらプレイ開始から終了まで2ヶ月半ぐらいかかってしまいました。
ほんとノッてきた時の熱中度はものすごいんです。 漫画でよくある「雑誌連載だと微妙だけど単行本だと面白い」の逆パターンです。少しづつ進めていくにはいいけど一気にプレイするノベルゲームにしては毎回似たようなシーンが入るのでダレる。漫画とノベルゲームの違いを見た気がします。 |