冒険者をテーマにしたノベルゲーム。残念ながら現在は公開停止中です。プレイ時間は1ルートに2時間30ほど、コンプリートに9時間ぐらい。
メインになる攻略対象が男なので乙女系に分類されると思いますが、恋愛要素は弱く、冒険モノとして話がしっかりしているので乙女系という感じはしません。実際、私はスタッフコーナーで乙女系だと言われて初めて自分が乙女系ゲームをプレイしていたと気付きました。

難易度が結構高い。共通ルートで好感度をうまく調整するのはちょっと面倒だった。最大セーブ数が多かったら少しは楽になったかな？
クリア後にCG回覧モードが無かったのは残念。

8割が海で、陸は島が点々とある世界が舞台。誰も踏み入れた事の無い島を探す「冒険者」が大ブーム。
ネアとバルクの父娘冒険者コンビを中心に、二つの冒険者組織の対立やバルクの妻の死因であるケルトン病が慢性する「ケルトン島」を探す旅を描いた物語です。

とにかくキャラクターが魅力的。オカマだったり、熟語を間違えまくるバカだったりとどのキャラも個性が爆発しています。
いつもぼけーとしているステーソがお気に入り。個別シナリオには笑わせてもらいました。
ストーリーはアホらしいギャグを連発しながらも熱い展開。様々な思惑が交差する読ませるシナリオです。
特定の条件で入れる4章はかなりやるせないエピソードが待っています。アイツを攻めれないのがもどかしい。
ある意味3章で終わったほうが気持ちよく終われるかも。
共通シナリオが終わった後の個別シナリオも結構な長さがあるのが嬉しい。どれも綺麗に終わらせています。ただ上にも書いたように事件の大元になるアイツのエンドは複雑な気分ですが。

さすがフリゲ制作集団のベテラン。キャラクター作りもストーリー作りも貫禄があります。
冒険者という面白い題材を使った良作。公開停止なのが本当に残念。
ただ、クイーンオセロット作品は独特のノリだし、鬱展開もあるので人を選ぶかも。

↓ネタバレ