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すべてが独自の素材で作られたマルチエンドRPG。本筋のエンドまで加速機使用で4時間程。全EDを集めるのには5〜6時間ぐらいでした。
HPのスクショを見たらわかりますが、始終ダークな雰囲気に包まれています。
戦闘は独自のモノを採用。基本1対1のリアルタイムゲージ系の戦闘です。ツクールオリジナルの戦闘よりかは面白いですが、戦略があまりいらないので単純作業になりがちな所もあります。サブウエポンに値する銃はほとんど使い道が無かった。
ダンジョン探索ではザッピングシステムを採用しています。斬新で面白いアイディアですがこのシステムを生かしたイベントが少なく、ある一定の場所にキャラ(多くて3人)を集めなければいけないなど面倒くさい印象が強かったです。
またこのザッピングを利用して、同じ部屋に仲間がいる時に戦闘になったら援護してくれるというシステムがあるのですが、必要性を感じるような場面はほとんどなく生かし切れなかった感じです。
一番気になったのが成長システムとアイテム保有限度数。キャラの成長はすべて敵が落とした「臓物を食べる」事で行うのですが、アイテム保有限度数は7個。そのうち装備が3〜4。それに回復アイテムを持っているとアイテムの空きがなくなり戦闘毎にメニューを開く→食べるを繰り返すことになり面倒でした。いっそ経験値式でもよかったのでは?
と色々不満を言っていますが、これらのシステムはゲームのグロ/ダークな世界観を彩るのに一役買ってます。臓器を食って成長なんて特に。
ダンジョンのオドロオドロしさ、敵の強烈なグラフィック、そしてシステムが上手く雰囲気を作り上げて、冷静に見ると並レベルのストーリーをカバーしています。
ストーリーより雰囲気を楽しむゲームかな。
マルチエンドと書きましたが大半は主人公が死ぬ事で起こるバッドエンド。死んでもダンジョンからは戻されますが、ストーリー的には死んだ時点から再スタートできます。この再スタート時に条件が揃うと主人公達の過去が分かるイベントが起こることも。この見せ方はうまいと思う。
分岐としてのED違いもありますが、これは無くても良かった気が。再プレイしてまでやるモノでもなかった気がします。ED集めをすると作業ゲーになってしまうのでプレイ後の印象が悪くなってたから、本筋EDだけ見て終わればよかったかもなぁ。
雰囲気を作るシステムは面白いけどそれらのシステムが「ゲーム面」で上手く働いてなかったなぁという感じでしたね。
雰囲気が良いだけに惜しい。
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