ミステリーノベルゲーム。プレイ時間は2時間ほど。
12月のある街を舞台にしたノベル。
大学生の雪斗は、悪友・中島から映研で撮る映画のために、つい最近別れた元カノ・弥生に話をつけて欲しいと要求してきた。
遠慮の無い中島に飽きれながらも連絡を取ってみるが電話に出る気配はない。
数日後、公園で起きた殺傷事件現場で手を血だらけにした弥生を見かける。
マウスをクリックしても文字を即表示にできなかったのが辛かった。文字表示速度も変更不可でプレイしにくかったと言えます。
後述するザッピングにも対応している既読スキップは高性能なのが救い。
普通の選択肢は一切無し。たまに表示されるザッピングボタンを押すと別視点から物語を見ることが出来ます。
何週もすることでザッピング出来る箇所が増えていき、徐々に事件の全貌が明らかになっていくというもの。
文章はノベルゲームより小説のそれに近い落ち着いた文章。一部のキャラの哲学的なセリフがB級っぽい感じがしました。
ザッピングによる多方向から事件を見せていく手法は面白いんだけど、いかんせんオチが弱くて拍子抜け。
様々に人々の思惑が交差して……とかなら面白いんだけど、えらくあっさり終わってしまった。
ザッピングが増えてくる中盤は面白かったけど、物語そのものがパワー不足かな。
惜しい作品だと思います。
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