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死に至る病
制作 西 邑倖
ジャンル ノベル / サスペンス
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第一回チュンソフト小説賞・ミステリー/ホラー部門で奨励賞を取った物語をゲーム化。
ミステリー/ホラーといっても恐怖要素は少なく、終末ドラマとしての側面が強いです。
総プレイ時間は約3時間。文字・背景オンリーのマルチエンドサウンドノベルです。

食料不足で混乱を極める時代。
ナオとその仲間達はスーパーを襲撃しながら食いつないでいたが、野次馬根性で参加した国への暴動を期に思いもがけない荒波へと巻き込まれていく。

荒んだ都市の描写が上手く、絶望感に打ちひしがれている人々の姿が目に浮びます。
役人からの不条理な扱い、バックに潜む非道な組織などに翻弄されながらも必死に生きようとするナオに胸が熱くなる。
驚きの展開がハイペースで繰り広げられるので一気に読める。メインとなる病院に入ってからの設定は個性的で面白い。いつ死ぬかわからない緊迫感がプレイヤーにも伝わってきて、手に汗を握りながらマウスをクリックしていました。
どう転んでもすっきりできない結末の受け取り方は様々だと思います。キャラ達の考えに賛同できるかは別問題として、色々と考えさせられる内容でした。

シリアスな中にもちょっとした遊び心が入っているのはかまいたち影響が感じられる。ただ、文字入力はもうちょっと遊んで欲しかったなぁ。
スキップスピードが速いのでプレイしやすい。3分もかからずにラストまでスキップできます。

良質サスペンス。面白かった!
最初から最後までノンストップでプレイできたゲームは久しぶりです。
緊迫感のあるストーリーをプレイしたい人は是非。

■ネタバレ

・ハッピーエンド好きとしてはLOVE ENDが一番好き。謎は残っているけど後味は一番良い。
・刑務所もエグかったけど、病院NGワードの存在がわかってからの緊張感が凄かった。つい誰かが口にしてしまうんじゃないかとドキドキしてました。
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