■あらすじ■
2004年8月。
アテネ五輪に日本中が盛り上がった今年。
そんな夏も終わりかけたある日のこと。
彼女たちは海へ出かけました。
ただ、それだけのお話。
(↑readmeから転載)
少し前に紹介した茜街奇譚の作者が2年ほど前に期間限定公開していたゲーム。公開当時はまだ茜街奇譚をやっていなかったのですがちゃっかり落としていたようです。40分程の短いノベルゲーム。選択肢は1つのみ。
画面デザインが凝っててコルクボードのようなバックグラウンドの中心に小さな背景があります。スタイリッシュなんですがコルクボードの色、黒が強調された背景、白い文字の組み合わせは少し合ってないうえ読みにくい。 デザインの狙い自体は作品の雰囲気に合っていたのですが。
ストーリーは上に書いたあらすじが全て。ちょっと情けない主人公と友人の大きな起伏のないのなんてない話。なのに文章がうまくて心揺さぶられる話でした。自分の心境と主人公の心境ががっちりとシンクロしたのも良かったのかも。思わず涙がでた。
茜街奇譚でもそうだったけど、この作者さんは主人公らしくない主人公を書くのがうまい。情けなくて普通なら主人公が道を照らしてあげるようなキャラが違和感なく主人公をしているのが面白い。
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かなりの良作でした。次回作が楽しみ。
それとラストの音楽が良い。フリー素材なんでさっそく落としに。
ゲームが公開終了済みなんで素材元を下に書いておきます。是非聴いてみてください。
・Ramine / 夏の声
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