東方関連の過去作、ゲスト参加曲をほぼ全て収録したWAVEさんの東方ベスト。
WAVEさんの東方関連はvoyageとENTERPRISEしか持っていなかったので総収録は吉報でした。
3disc、全38曲の大ボリューム。パッケージもちゃんとしてる。その割には安い。

ゆったりした歌モノ/ピアノ、オーケストラアレンジ、メロディ主体のドラムン、ゲームBGM風など。総じてシリアスな雰囲気です。壊れたドラムンなどオリジナル時代っぽい曲は無し。
細部まで凝ってたり、生バイオリン/フルートを使ったり、驚きの混成合唱をやったりと高クオリティに驚かされる。
しかし、それが心に残るかと言うと私の場合はノーでした。
どうも音数が多すぎてゴチャゴチャした印象がある。
あと「EASTERN FAIRY TALE」の時に感じた「この作風だと東方のメロディが安っぽく聴こえる」ってのがこのCDでもありました。
まぁ、単純に曲調が好みじゃなかったってのがデカイと思います。自分が好きなキャッチーとは真反対にあるCDだからなぁ。

以下、簡単に各DISCコメント ■ジャンルフリーのdisc1
�Lのヴォーカルに霜月はるかさんをフューチャーした「紅桜」の民俗+オーケストラアレンジが良かった。透明感のあるアレンジです。他の曲は大して印象に残らず。
■オーケストラアレンジのdisc2
生バイオリン/フルートの音色は気持ち良いんだけど、編曲自体はゆったりすぎて好みから外れていました。
■仮想サントラ風BGMのdisc3
�@�E�Hの弾幕のようにやってくるドコドコしたドラムが耳に残る。しかし、本格的な音使いとBGM風の曲調が上手く噛み合ってないように感じて中途半端な印象があります。

う〜ん、やっぱり印象に残る曲が少ない。
これだけ微妙だった点を挙げといてなんですが、この値段で高クオリティの曲が約40曲も収録されているのは圧巻です。巷の人気は高いそうなので、このレビューを信用せずに自分の耳で確かめるのが一番かと。
いままでWAVEさんが出した東方アレンジが好きな人にとってはたまらない内容かも。逆に最近のWAVEさんが(音楽的に)いまいちハマりきれない人には微妙な可能性高し。
WAVEさんのCDは、コンセプトは好きなんだけど楽曲が自分に合わないんだよなぁ。