Alstroemeria Recordsの姉妹サークルに当たるDOWN FORCE RECORDSから久しぶりの新作。
いつも通りのちょいエレクトロニカアンビエント風味のテクノです。
前半@〜Dは音の密着度が薄めでエレクトロニカ要素が強い。リズム主体なんだけど「踊れ!」という曲調では無い。
電子音楽ならではの無機質さを出すと同時に温かい空気も作り出しています。浸れる。
その中でも良いのがBITPLANEからゲスト参加の@。一定のリズムを刻み続けるピアノが好き。「EASTERN FAIRY TALE」の「HEART QUEEN」っぽいです。
Eからはリズムが強調されてノリやすい曲調になってくる。テンポもアップ。後半の方が前半より好き。
後半で良いのはminoshimaさんのEとI。どちらもここ最近のminoshimaさんのイマイチ感を吹き飛ばしてくれる会心の出来です。
特にハウスっぽいテクノのIはdarkvirus時代を思い起こさせる快作。悲しげなピアノの使い方や中盤から入ってくるメロディがたまらない。
音作りが洗練されていて前作の「Whitenings」より好きです。
しかし印象的に残るフレーズがほとんど無く、どこか物足りないとも感じました。CD全体の空気は好きなんですけど、もう一つ何かが欲しい。
私の中の最近3作の位置関係は「color」>>>「FIG」>「Whitenings」といったところ。
決して悪いわけでは無いのですが、華々しい大復活!とまではいきませんでした。
まぁ、今回は、misnoshimaさんのオリジナル曲のセンスが今だ健在と分かった事が嬉しい。
それくらいIは良い曲です。
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